令和8年度病院薬剤師実践セミナーのお知らせ


中小病院委員会では、これまで「中小病院薬剤師実践セミナー」として、中小病院における薬剤業務の実践や課題を共有してきました。昨年度からは、中小病院に求められる薬剤師の実践事例を中小病院に限らず、さまざまな病院機能の薬剤師との共有と相互理解を図り、地域医療連携の推進につなげることを目的に「病院薬剤師実践セミナー」として開催しています。

令和8年度診療報酬改定では、病棟薬剤業務実施加算1が増点されるなど、病院薬剤師が病棟において薬物療法へ積極的に関与することへの評価がさらに高まりました。これは、単に診療報酬上の評価が高まったということではなく、薬剤師が病棟で患者の薬物療法に継続的に関わることの重要性が、改めて示されたものと考えています。特に、限られた人員の中で多様な業務への対応が求められる中小病院においてこそ、病棟薬剤業務実施加算を契機として業務のあり方を見直し、必要に応じた人員確保を図りながら、あるべき病棟薬剤業務を実践していくことが重要です。

また、今回の診療報酬改定では、心不全再入院予防継続管理料の新設や、身体的拘束の最小化に向けた取り組みなど、病院薬剤師の専門性や多職種連携が求められる領域にも新たな評価が示されています。これらをどのように日々の薬剤業務に落とし込み、患者への薬物療法の質の向上や地域連携につなげていくのかを考えることも、今後の病院薬剤師にとって重要な課題です。

本セミナーでは、「診療報酬改定は追い風か?病院薬剤師の未来を考える」をテーマに、病棟薬剤業務実施加算をはじめとする今回の改定を、病院薬剤師の業務を発展させる機会としてどのように活用するか、実際の取り組みを通じて考えます。さまざまな施設から、病棟業務、人員確保、心不全患者への支援、身体的拘束の最小化などに関する実践事例をご紹介いただくとともに、委員会から中小病院の現状と課題について報告します。また、厚生労働省からの講演に加え、日本病院薬剤師会から病院薬剤師への期待についてお話しいただき、これからの病院薬剤師が目指すべき方向性を考える機会とします。

会場参加者には、プログラム終了後に名刺交換の時間を設けています。休憩時間も含め、参加者同士や委員との情報交換の場としてもお役立ていただければと考えております。

診療報酬改定を「追い風」として、病院薬剤師の業務をどのように変え、患者・地域にとってより価値のある薬剤師業務につなげていくのかを、ともに考える機会となることを願っています。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

中小病院委員会
委員長 宮川 哲也

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